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おどるあほうの日々

おどるあほうの日々

16/熊本ストリートアートライブ

◎路上日記・その16

青龍会の方々のお誘いで、熊本の商店街でおこなわれたアートライブに参加させてもらった。

熊本市内の下通り、上通りのアーケード街を、音楽ライブや演劇、おどりや美術(ストリートで即興で絵を書いたりしていた)でいっぱいにしようという企画で、さながらアートのテロリズム。
あちこちでさまざまなパフォーマンスがおこなわれていた。
 
私達おどり手にとって最大の出番だったのが、このイベント自体の幕開けのパフォーマンス。
長く伸びる商店街に、50名以上はいそうな(正確な数はわからなかった)ジャンベ隊がまずは等間隔に点在。
その両端からおどりては出発。
おどりてが通り過ぎていくと、ジャンベ隊もその後に続き、行進の列はどんどんふくらんでいく。
新天町の何倍もある距離のアーケード街を、奇声を発し、ときには全力疾走し、ふえてゆくジャンベ隊とギャラリーをつれて、私達は進む。
ジャンベのうねり、人々のエネルギー。
それを全身に感じながら。

もう一方の端から出発したおどり手やジャンベ隊と合流し、ひとおどりして幕開けは終了した。
 
めったにできない体験に、私は興奮した。
しかし、同時に、路上でおどるということの難しさもひしひしと感じた。
どんなにおどってみても自分の小さなエネルギーが、この広大なエネルギーをもつ商店街という場所にすいとられていきそうで、あせってしまう。
あせるとおどりが雑になる。
なんとかしようと思うのだが、やはりどこかうわすべってしまう。
 
なんだ、わたしはとんだ未熟者ではないか。

ひさしぶりの路上でまたまた自分の力不足を確認する。なんと進歩のないことよ。
 
でも、なんといっても、圧倒的に楽しかったのだ。

おどることが。


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